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何でも食べます、もののふだもの
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 こないだ何気なく読んだ本に、メイド喫茶というものについての説明が簡単に書かれてました。

 というわけで抜粋。

 

 「メイド喫茶とはメイドとご主人様のような関係でお茶を楽しめるかというとそうではなくて、客の殆どがアニメオタク、三次元に萌えない彼らがひたすら二次元キャラに近い格好の女性を愛でつつお茶や酒をのみ、かつアニメの話題で盛り上がるという、ちょっとした特殊空間なのである」

 

 ……なるほどなるほど、非常に的確でわかりやすく、また誤解を深めそうな説明だと(笑)読んだ時私は失笑したのを良く覚えています。

 で、これを踏まえたうえで改めて私の行き着けである別邸を見てみますと……。

 説明文の前半部分に関してはやはり、別邸は大きくはずれているようですね。常連・新規のご主人の態度を見るに、「メイドさんというキャラに萌えるべく接している」方はほぼ皆無に近いように見受けられます。

 ま、そりゃ当たり前か。ここは秋葉原でも日本橋でもない、地方都市のちょっと大きめの歓楽街、おっさんの聖地京橋ですからね。普通に皆さん飲み屋のねーちゃんと変わらぬ扱いをされてます。

 ただ、後半にいたっては大きくうなずかざるをえないと実感いたしました。

 昨日は妹と久しぶりにお帰りしたのですが、カウンターに座っていたおっさん3人組の常連の会話がもう濃くて濃くて。最初はそれぞれの仕事の話からここ数日の世間のニュースネタになって、やがて「有限会社ダメ人間を設立しよう」だのといったくっだらない話に発展して、あげくはボトムズを趣味で作っている鉄工所の話へと話題は尽きることがありませんでした。

 酒を飲みながらのこゆーいダメトーク、確かにこれは他じゃちょっと味わえない特殊な時間です。

 

 それにね、なにがおもしろいってね、プクク……。

 

 こんなダメ人間っぷりを発揮しているオッサン3人の職業が広告代理店に、中堅の建築会社にお医者さんで、みんな微妙にアッチのスジの方々とつながってるってあたりがもう、もう、おかしくってさ!!

 

 いいな、ダメ大人。おれもなりたい。ずっと憧れてます。

 

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 初披露、私のオンナ『イザネ』です。

 私にベタ惚れで、最近ではいつも私の隣にいます。

 いい女です。ケンカも強いし度胸もあるし、カラダも抱き心地最高。

 暫く、飽きるまでは傍において可愛がろうと思ってます。

 

 

 

 

 はい、嘘です。モロバレでしょうがこいつ男です。

 

 っち、せっかく一時の夢心地に浸りきろうと思っていたのに。

 

 ヒゲの剃り跡くらいきっちり隠してきやがれ。

 別邸にて繰り広げられてきたオットコマエ執事対超機動メイドの、幾度にも渡る果てしなき追いかけっこは、予想外で、そして残念な決着となってしまいました。

 

 オットコマエ執事紅君、突然の卒業。

 

 それを初めて聞いたのは確か、今週木曜のことだったと思います。本来なら日曜は私にとって一週間で最も多忙な日、急遽決まった卒業式への参加は不可能かと絶望していましたが、なんとか仕事の予定を変更し参加することができました。

 たくさんのご主人様とメイドが駆けつけた、聞くところでは史上最も盛大な卒業式となりました。

 なにせ彼は別邸オープン時からのスタッフで、途中一定期間だけ営業していたリフレでも「最もイタキモチイイ」腕前とご主人様達に賞賛され、毎週月曜はマスターに変わって喫茶を切り盛りするという、まさしく別邸になくてはならなかった存在。それだけに、ご主人様はもちろんのこと、同じ職場で頑張ってきたメイド達の悲しみようはとても文章で表現しきれないほどのものでした。

 花束と贈り物に囲まれた彼の前に立ち、涙ながらにお別れを告げるメイド達。それを静かに見守るご主人様方。

 そして、式が始まった直後からずっと泣きっぱなしの超機動メイドさん。私はいつも気丈な彼女の涙を見ているのが一番辛かったです。

「節度はきちんと守りますから、これからも時々は仲良くしてください」

 そう言って彼女が執事と握手を交わしたとき、実はこっそり私は泣いていました。気づかれないようにしてましたけどね。

 だって、まだ通い始めて4ヶ月にも満たない新参者が堂々と泣くわけにはいかないじゃないですか、みんなが我慢してるのに。

 

 でも、今日卒業式をじっと見ていて思ったことは、向こう側に行けない事の切なさ、というか、「同じ場所で過ごした仲間」という意識と、店員と客という現実の間に建つ壁の存在。

 

 きっとこれから先、私はあんな風に誰かに泣いてもらったり、花や贈り物で何かを祝ってもらうことはないだろうな。

 

 羨ましいけど、それが私が歩もうとしている道だから仕方ない。

 ともあれ、貴重な経験をさせてもらいました。実はあと一日、彼には執事の仕事が残っています。がんばってください!

 別邸にて、毎週日曜と火曜に行われていたカラオケ採点イベント。

 90点以上出せば生写真。今思えばかつてないほどに闘争心むき出しでがんばってきたものです。

 

 私は社交ダンス講師の父と、ラウンジのママを務める母の間に生まれた、言うなれば「芸」の才能を受け継いだ男。その期待(誰がした?)に添えるように、私は今までがんばってきました。

 一人でカラオケにもいきました。まんだらけ梅田店のステージ上で熱唱したりもしました。

 

 全てはそう、己が才を磨かんがため!!

 

 別邸に帰るようになってからはほぼ毎日、最低一曲は歌っていました。

 そして採点日にはよく90を超えて写真を頂戴していたものです。

 思えば、今が最盛期だったのかもしれませんね。

 

 ……しかし、その時にもついに終わりが来ました。

 

 採点システムの大幅変更。77,88などのゾロ目のみ、生写真ゲットという非常にギャンブル性の高いその内容に、正直私はただ高得点を狙う従来のものよりも面白みを感じてかなり燃えました。

 が、結果は散々。ほとんどの曲が90を超えてしまうという最悪の事態に。

 

 そしてふらりとやってきた客が立て続けにいれた二曲がどちらもぴったり77点!!!

 

 さすがに半泣きになりながらそそくさと別邸を後にしました。

 

 

 いままで、ありがとう。

 いい夢見させて、もらいやした……。

 

 

 

 いとおしいと、これほど強く感じたのは初めてでした。

 その子が壊れやすいだろうことは、分かっていました。だから私は胸を痛めていました。

 それは同時に、自身をひどく嫌いになる時でもありました。

 

 「他人を思いやる、そんな自分自身に酔いたいだけじゃないのか? 自分を好きになりたいから、その道具に他人の感情を無断使用しているだけなんだろ実は」

 

 だから、私は同じく心を痛めている仲間の話を聞くとき、涙を流す姿を見た時、わざと心を殺していたのです。

 

 でも、唐突にその子は私に心の中を見せてくれました。

 そしてようやく、私は自分の本当の気持ちを表に出すことができたのです。

 

 私の言葉が、どれほどあの子の心に届いたのかは正直わかりませんが、少しあの子は変われたようです。

 

 本当の事はわかりません。これも私の手前勝手な、都合のいい妄想に過ぎないのかもしれません。

 でも、彼女が写真に添えてくれた言葉。私が無意識に涙をこぼす事ができた言葉。

 

 嬉しく、ありがたく受け取らせてください。

 

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プロフィール
HN:
ケンタロウ
年齢:
43
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男性
誕生日:
1981/02/25
職業:
自称ライター
趣味:
人生
自己紹介:
 大阪生まれの大阪育ち。一度上京するも地元が恋しくなり再び活動拠点を大阪に移す。
 妄想癖を活かしてなんとか仕事にできないものかとライターを名乗り始める。
 未だ芽は出ず。とにかく人との交流を求めて遊びまわる。
 趣味は人生。座右の銘は「終わりよければすべて良し」。未だ人生の終わりはみえない。
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