雑想 「内に潜むもの」

　こないだ、離れて暮らしている父親と食事にいってきました。




　それでまあ、ちょっとややこしいことを色々と言われたので、母親が癪にさわったらしく今日電話をしたらしいんですが。






　その時に、親父が言ったらしいのが「ケンタロウには二重人格的なところがあるんじゃないのか？　時々言っていることがあまりに正反対すぎる」ってこと。

















　まったく、私的にはピンときません。










　まあ、性格のせいか時々曖昧な、どっちつかずの返答をしてしまうことはあるのですが。そんなのは誰にでもあることでしょ？














　でも、考えるわけですよ。






　自分的には、何の異常もなく普通な生活を送っている。当たり前のように人と接して話している。





　ところが実は、全く自覚のないところでもう一人の、かなり性格に難のある自分が出てきていて、他人にひどく失礼な事を言ったり、迷惑をかけたりしている。

　
　それも、ほんの一瞬。一言二言くらいのこと。






　当然周囲の人は、それとなくそいつの存在に気づいている。認識している。




　でも、私のことを気遣ってわざとしらないフリをしている、とか。













　……空想にしてはあまりに古典的で陳腐な発想ですが、ふと身近にそんな不安を感じる瞬間があったりすると……ひどく怖いものですねえ。