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別邸にて繰り広げられてきたオットコマエ執事対超機動メイドの、幾度にも渡る果てしなき追いかけっこは、予想外で、そして残念な決着となってしまいました。
オットコマエ執事紅君、突然の卒業。
それを初めて聞いたのは確か、今週木曜のことだったと思います。本来なら日曜は私にとって一週間で最も多忙な日、急遽決まった卒業式への参加は不可能かと絶望していましたが、なんとか仕事の予定を変更し参加することができました。
たくさんのご主人様とメイドが駆けつけた、聞くところでは史上最も盛大な卒業式となりました。
なにせ彼は別邸オープン時からのスタッフで、途中一定期間だけ営業していたリフレでも「最もイタキモチイイ」腕前とご主人様達に賞賛され、毎週月曜はマスターに変わって喫茶を切り盛りするという、まさしく別邸になくてはならなかった存在。それだけに、ご主人様はもちろんのこと、同じ職場で頑張ってきたメイド達の悲しみようはとても文章で表現しきれないほどのものでした。
花束と贈り物に囲まれた彼の前に立ち、涙ながらにお別れを告げるメイド達。それを静かに見守るご主人様方。
そして、式が始まった直後からずっと泣きっぱなしの超機動メイドさん。私はいつも気丈な彼女の涙を見ているのが一番辛かったです。
「節度はきちんと守りますから、これからも時々は仲良くしてください」
そう言って彼女が執事と握手を交わしたとき、実はこっそり私は泣いていました。気づかれないようにしてましたけどね。
だって、まだ通い始めて4ヶ月にも満たない新参者が堂々と泣くわけにはいかないじゃないですか、みんなが我慢してるのに。
でも、今日卒業式をじっと見ていて思ったことは、向こう側に行けない事の切なさ、というか、「同じ場所で過ごした仲間」という意識と、店員と客という現実の間に建つ壁の存在。
きっとこれから先、私はあんな風に誰かに泣いてもらったり、花や贈り物で何かを祝ってもらうことはないだろうな。
羨ましいけど、それが私が歩もうとしている道だから仕方ない。
ともあれ、貴重な経験をさせてもらいました。実はあと一日、彼には執事の仕事が残っています。がんばってください!
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妄想癖を活かしてなんとか仕事にできないものかとライターを名乗り始める。
未だ芽は出ず。とにかく人との交流を求めて遊びまわる。
趣味は人生。座右の銘は「終わりよければすべて良し」。未だ人生の終わりはみえない。