雑想 「二世誕生？」

　家の隣に、幼馴染の姉妹が住んでまして、地元ではそこそこ大きい会社を経営しています。

　で、そこの妹さんが父親を継いで社長を務めるべく勉強中、というのが噂であったんですが、その妹が私の後輩と付き合ってまして、「社長令嬢とお付き合いするなんて、逆玉じゃねえかうらやましい！」なんて思っておりましたら、今日偶然後輩がその会社で働いていることを知りまして。

　まだ若干２３歳なのにもう将来が約束されているようなもの、順風満帆じゃねえの？　と、昼間っからヘコんだ気持ちで過ごしておりました。

 

　で、夜になりまして。家の実家は母親がラウンジを経験しておるんですが、そこに私の友人（女の子）が面接にやって来たので私も同席してました。

　お勧めの子だったのであっさり採用。新人「カオリちゃん」のデビューは今度の月曜日２２日に決定しました。

 

　カオリちゃんにはね、実はすっごい秘密があるんです。それはね……ヘッヘッヘ、それは来てのお楽しみ。

　くわしくはケンタロウにお尋ねください。ヒントは「ラムちゃん」。

 

 

　話が脱線しましたが、その面接の席で私、母親であるママさんに「たまには店に出て欲しい。ゆくゆくは私の片腕になって楽をさせてほしい」と言われまして、正直びっくりしました。

　ママさんは私が生まれた時からママさんだったわけで、父がいなくかってからも女手ひとつで家族を養ってきたわけで、幼い頃から私は彼女を尊敬し、憧れていたわけですが、そんな彼女の口癖は「こんなヤクザな商売は私の代で終わり。あんたには継がせないよ」だったんです。

　なので、今回の発言は意外すぎて、でも嬉しくて、こうして日記を書いている今も複雑な心境です。

 

 

 

　だって、これってつまり……私の行く末が決まってきたってことでしょ？

　場末のラウンジのマスター。悪くない、悪くないっすよ！！

 

　とりあえず今はフロアレディが足りないし、新規のお客様も獲得していくのが第一ですな。

　……あと、シェイカーを買いにいこう。ムッフフフ。